江戸川乱歩とある講談師

明智小五郎のイメージ。

江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」という短編を読んだ。
この中に、明智小五郎が出てくる。
明智が初めて登場したのがこの作品。

明智小五郎というとおしゃれでかっこいいというイメージがあるが、この中ではそうでもない。
本文から引用すると、以下のようである。

「髪の毛がもっと長く延びていて、モジャモジャともつれあっている」
「服装などは一向構わぬ方らしく、いつも木綿の着物に、よれよれの兵児帯を締めている」

これでは、横溝作品の金田一耕助そのもの。

ところで、乱歩は明智小五郎を実在の人物にそっくりだと書いている。
その人の名は、講談師(文中では講釈師)の神田伯龍。
つい先日、当代の伯龍が亡くなったが、これは先代のこと。

「伯龍といえば、明智は顔つきから声音まで、彼にそっくりだ」

先に引用した「髪の毛がもっと長く」というのは、伯龍よりもという意味。

これは、乱歩が伯龍の一種独特な風貌に魅せられたことによるのだそうだ。

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