柳家花緑『笠碁』

10月29日 柳の家の三人会・秋(グリーンホール相模大野・大ホール)

少し前までは、「大ホールでの落語会はいかがなものか」くらいに思っていたのだが、チケットがとりやすいという意味では「仕方がないかな」と思うようになった。
今回の会も発売直後に買ったわけではなく、公演の1ヶ月くらい前に買って間に合った(実際には当日券も出ていた)。
ただし、最後列ではあったが。

「柳の家の三人会」というのがこの会の名称で、今回が初めてのものらしい。
柳家系列の落語家は数多くいるが、その中でも人気・実力が備わった三人をセレクトしたものということになる。

【演者/演目】(前座は省略)

1. 柳家花緑『笠碁』

米団治との二人会、タクシーの運転手に言われて衝撃を受けたセリフといったことがマクラ。
年寄り二人の話という意味ではその雰囲気は出ていないが、はっきり言ってそんなことはどうでもいい。
前半では、「待った」を言い出す男が引き合いに出す話が「昔の借金」ではなく、全く別の話になっている。
また、それがおもしろい。
後半では、二者の心理がコミカルな動きの中に描写される(やや誇張しているというきらいはあるにしても)。
そして、サゲ。
通常の笠をかぶっていたではなく、噺の展開から生じたものとなっていた。
なお、一見無関係と思えたマクラが全て噺に関連つけられていた。

2. 柳家喬太郎『ハンバーグができるまで』

駅から会場にくるまでにおきたことがマクラ(都心以外の場所の会でよくやる手)。
噂には聞いていたが、初めてこの噺を聴いた。
離婚した45歳男が地元商店街で食材を買っている。
料理などしたことがない男なのに。
商店街の人は不審がる。
実は、その元妻が訪ねてきて、男のためにハンバーグを作るためだったのだが、目的はそれだけではなかった。
喬太郎の新作によく登場するデフォルメされた人たちが織りなす、不協和音。
そして、終末に訪れる悲哀。
言ってみれば、ナンセンスとシリアスの同居。
ただ、これは『純情日記』のころからやっていたことで、いまに始まったことではない。
女性とうまく接することができない男というのは、喬太郎新作における永遠のテーマなのか。

3. 柳家三三『三枚起請』

喬太郎を受けてか、どうやって会場に来たかがマクラ。
花緑、喬太郎が独自のカラーを出したことで、正攻法の三三は地味に見えてしまう。
でも、それが三三のカラーか。
悪くはないんだけど、もうちょっと華やかさが欲しいなと思ってしまう。


なお、この会は「秋」という副題がついている。
次があれば、行くかも。

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