立川談志『主観長屋』

NHKの放送を見て。その1。

昨日(3月9日)、NHKのハイビジョン放送で立川談志の特集が10時間にわたって放映された。
ご覧になった方も多いと思う。
私は全部を見たわけではないが、見たうちでふたつばかりのことを書こうと思う。
なお、この手のもの(落語会の感想なども含めて)を書くときには、他人の書いたものはいっさい見ない。
どこかで影響されてしまうからである。
もし、同内容のことを既に書かれている人がいるとしても、勘弁願いたい。

『主観長屋』とは『粗忽長屋』を談志が演じるときにあえて言う言い方。
粗忽などということでは計りきれない強すぎる主観を持つ人がおこす騒動ととらえたもの。
談志の主張はもっともであるが、聴き手としては、また別の意味を見いだした。

それは、常識と非常識の戦い。
死体を預かっている男が常識側代表。
八五郎が非常識側代表。
熊五郎はその中間。
非常識もその細部だけみればうなずけるところがあり、それを積み上げれば相手を納得させることもできる。
ただ、問題なのは非常識側の人間は自分ではそれが常識だと思っている。
つまり、悪意はまったくない。
ある種の宗教に入り込んでしまった人を見ればわかる。

と、そんなことを思ってしまいました。

解説の立川志の輔がうまいことを言っていた。

「粗忽と言うとわかりにくいが、いまでいうならKYですか」

いっそのこと、KYの極端な設定をして、『KY長屋』とでもしたら、また新しい噺になるかもしれない。

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この記事へのコメント

志雲
2008年03月10日 12:49
私は10時間録画してまだ観てないのですが楽しみです。
内容はともかく、10時間も放送されるに値するという人物は、そうはいないですよね。しかも存命で。
談志師匠の名を継ぐのは誰なんでしょう…。
ところで先代の立川談志ってどんな方だったのかご存じですか?
もし、よろしかったら教えて下さい。
ジャマ>志雲さん
2008年03月10日 15:07
先代は、明治から昭和の初めにかけて活躍した人ということぐらいしか知りません。
次の談志は誰か?
直接の弟子からは現れないのではないでしょうか。
ひょっとしたら、孫弟子あたりから出るのではないかと思います。

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