落語の噺とネコの話

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help リーダーに追加 RSS 五街道雲助『双蝶々』

<<   作成日時 : 2008/02/17 20:37   >>

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2月16日 ビクター落語会(仏教伝道センター)

前回の続き。

2. 五街道雲助『双蝶々』「長屋から権九郎殺しまで」

昨年暮れ近くに、柳家さん喬・五街道雲助二人会での対談コーナーでこんな言葉があった。

「『双蝶々』をやるときは三遊亭円生になったつもりでやります」

発言はもちろん雲助。

『双蝶々』は重たい噺で、そうそうめったに聴ける噺ではない。
雲助にしても、通しでやるのは7年ぶりだそうである。
果たしていかなることになるのか。

雲助のHPには演目の解説が載っており、それによるとこの噺は、
上:湯島大根畑
中:定吉殺し、権九郎殺し
下:雪の子別れ
となっている。

ただし、この日は上中を一緒にして、演じている。

主人公は長吉という子供。
母親が早くに亡くなり、父親の長兵衛が後添えをもらったのが気に入らず、なにかにつけて反発する。
このあたりが唯一笑いの入るところか。
こんな子供は奉公に出した方がいいという大家の助言もあり、長吉は山崎屋という玄米(くろごめ)問屋に行くことになる。
時は流れ、長吉は18になる。
長吉は表向きはともかく悪党の道を進み、夜な夜な盗みを働いている。
その現場を番頭の権九郎に目撃され、それをネタに脅迫される。
「店の金50両を盗んでこちらによこせ」
しぶしぶ従うが、事情を知ってしまった小僧の定吉をまず殺す。
左手首に手ぬぐいを巻きつけ、右手と口で引っ張りしめ上げる。
左手首を人間の首に見立てた仕草芸。
誰が考えたのか知らないが、それらしく見える。

そして権九郎殺し。
冒頭に「円生になったつもり」という言葉を引用したが、この噺は円生の得意ネタでもあった。
私も、円生のテープ(CDではない)を持っているが、その中には「権九郎殺し」はない。
理由はおそらく年齢的なもの(これは円生が死んだ年、すなわち79歳)。
雲助によると、この噺は「体力もいるきつい噺」だとのことで、ただ時間が長いからということではないことが今回見てわかった。
長吉は定吉を殺した後、権九郎と待ち合わせた場所に行く。
ここで雲助は座布団を払いのけ、ひざ立ちとなる。
芝居がかったセリフに、ツケ(拍子木で板をたたくこと)が入り、二人の男が格闘している様子を一人で演ずる。
そういえば、昨年見た『髪結新三』にも同様の箇所があった。
雲助によると、この場面は知っている人がおらず、円生が元気なころに演じた映像を元に自分で作ったのだそうだ。
迫力満点であり、本日最大の見せ場となった。
ここで休憩が入る(ここまで約1時間)。

3. 五街道雲助『双蝶々』「雪の子別れ」

ここからは、笑いの要素ゼロで「泣かせ」の芝居が続く。
お尋ね者となった長吉は、偶然にも袖乞い(物乞い)をしている義母と偶然再会し、寝たきりとなった父親とも顔を合わせる。
それでも両者とも意地を張り合い、罵り合いとなるばかり。
最後の最後に「顔を見せておくれ」というあたりが、昔の親子関係だろうか。
長屋を出て、もういちど芝居がかったセリフを言い、そこで終わる(後半は約30分)。


いまとなっては、少々古いと思うところもあるが、円朝の世界を見せてもらった雲助にひたすら感謝。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
落語の本で巻頭に写真が結構沢山あるのを
見たことがありますが、やはり円生師匠の
>小僧の定吉をまず殺す。
>左手首に手ぬぐいを巻きつけ、
>右手と口で引っ張りしめ上げる。
というシーンが取り上げられておりましたね
俺ちゃんのつらい所は
(上)と(下)を見ていないことなんです
俺ちゃんの持ってるビデオは(上)となってますが、
実質上記の(中)のみに思えますので。
(下)につきましては
漫画「寄席芸人伝」で長吉がお縄になっておしまい、
というのは見ておりますけども・・・
この噺、普段の寄席ではかからないでしょうね
ロング
2008/02/17 23:29
定吉殺しでは、昨年、古今亭志ん輔のもの(正確には『双蝶々』ではなく、『双蝶々』をもとにした新作)がよかったですね。
確かに、普段の寄席ではかからないでしょう。
ホールや特別な会でのみお目にかかれるものでしょう。
ジャマ>ロングさん
2008/02/18 08:36

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