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2月16日 ビクター落語会(仏教伝道センター) 前回の続き。 2. 五街道雲助『双蝶々』「長屋から権九郎殺しまで」 昨年暮れ近くに、柳家さん喬・五街道雲助二人会での対談コーナーでこんな言葉があった。 「『双蝶々』をやるときは三遊亭円生になったつもりでやります」 発言はもちろん雲助。 『双蝶々』は重たい噺で、そうそうめったに聴ける噺ではない。 雲助にしても、通しでやるのは7年ぶりだそうである。 果たしていかなることになるのか。 雲助のHPには演目の解説が載っており、それによるとこの噺は、 上:湯島大根畑 中:定吉殺し、権九郎殺し 下:雪の子別れ となっている。 ただし、この日は上中を一緒にして、演じている。 主人公は長吉という子供。 母親が早くに亡くなり、父親の長兵衛が後添えをもらったのが気に入らず、なにかにつけて反発する。 このあたりが唯一笑いの入るところか。 こんな子供は奉公に出した方がいいという大家の助言もあり、長吉は山崎屋という玄米(くろごめ)問屋に行くことになる。 時は流れ、長吉は18になる。 長吉は表向きはともかく悪党の道を進み、夜な夜な盗みを働いている。 その現場を番頭の権九郎に目撃され、それをネタに脅迫される。 「店の金50両を盗んでこちらによこせ」 しぶしぶ従うが、事情を知ってしまった小僧の定吉をまず殺す。 左手首に手ぬぐいを巻きつけ、右手と口で引っ張りしめ上げる。 左手首を人間の首に見立てた仕草芸。 誰が考えたのか知らないが、それらしく見える。 そして権九郎殺し。 冒頭に「円生になったつもり」という言葉を引用したが、この噺は円生の得意ネタでもあった。 私も、円生のテープ(CDではない)を持っているが、その中には「権九郎殺し」はない。 理由はおそらく年齢的なもの(これは円生が死んだ年、すなわち79歳)。 雲助によると、この噺は「体力もいるきつい噺」だとのことで、ただ時間が長いからということではないことが今回見てわかった。 長吉は定吉を殺した後、権九郎と待ち合わせた場所に行く。 ここで雲助は座布団を払いのけ、ひざ立ちとなる。 芝居がかったセリフに、ツケ(拍子木で板をたたくこと)が入り、二人の男が格闘している様子を一人で演ずる。 そういえば、昨年見た『髪結新三』にも同様の箇所があった。 雲助によると、この場面は知っている人がおらず、円生が元気なころに演じた映像を元に自分で作ったのだそうだ。 迫力満点であり、本日最大の見せ場となった。 ここで休憩が入る(ここまで約1時間)。 3. 五街道雲助『双蝶々』「雪の子別れ」 ここからは、笑いの要素ゼロで「泣かせ」の芝居が続く。 お尋ね者となった長吉は、偶然にも袖乞い(物乞い)をしている義母と偶然再会し、寝たきりとなった父親とも顔を合わせる。 それでも両者とも意地を張り合い、罵り合いとなるばかり。 最後の最後に「顔を見せておくれ」というあたりが、昔の親子関係だろうか。 長屋を出て、もういちど芝居がかったセリフを言い、そこで終わる(後半は約30分)。 いまとなっては、少々古いと思うところもあるが、円朝の世界を見せてもらった雲助にひたすら感謝。 |
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落語の本で巻頭に写真が結構沢山あるのを |
ロング 2008/02/17 23:29 |
定吉殺しでは、昨年、古今亭志ん輔のもの(正確には『双蝶々』ではなく、『双蝶々』をもとにした新作)がよかったですね。 |
ジャマ>ロングさん 2008/02/18 08:36 |
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