落語の噺とネコの話

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help リーダーに追加 RSS 五街道雲助『牡丹燈籠 お露新三郎』

<<   作成日時 : 2007/05/04 00:05   >>

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5月2日 紀伊國屋寄席(紀伊國屋ホール)

前回の続き。

5. 五街道雲助『牡丹燈籠 お露新三郎』

『牡丹燈籠』はたいへん長い噺である。
今回は4回連続の口演で、昨年の夏に国立演芸場で行われた桂歌丸のものとほぼ同内容かと思われる。

大雑把に言うと、噺の前半は、いわゆる怪談の話と飯島平左衛門のお家横領の話が交互に語られる。
そして後半は、あだ討ちとなる。
この中の怪談部分とその後日談的なものを拾い読みするのが今回の口演。

全体の序にあたる部分に「本郷刀屋」という場面があるが、雲助はこれは割愛(歌丸はやっていた)。
怪談に的を絞るなら、はっきり言っていらない。

根津に住む浪人の萩原新三郎のもとに、幇間医者の山本志丈がやってくるところから話が始まる。
妻に先立たれた武士の飯島平左衛門がお国という女中を妾にするが、娘のお露と折り合いが悪くなったのでお米という女中をつけて柳島にある別荘にやってしまう(この辺の事情は志丈の一人語りで述べられる)。
そこに志丈は新三郎を案内する。
新三郎とお露は引かれ合う。
志丈は二人がねんごろになられては自分の首が飛ぶと思い、その後はわざと新三郎のところに行かないようにする。
お露は新三郎に恋焦がれて死んでしまう(続けてお米も死んでしまう)。
ふたりの女は幽霊となって、新三郎のところに行く。
幽霊とは知らない新三郎はふたりを引き入れてしまう。
その場をたまたま見てしまった伴蔵が人相見の白翁堂に相談し、そこから新三郎の知るところとなる。
お札とお守りで幽霊を近づけないようにした新三郎。
さて、この続きはいかに、というところで今回は終了。

実に多くの登場人物が出てくる。
新三郎、志丈、お露、お米、平左衛門(夢のシーンのみ)、伴蔵、白翁堂、新幡随院の和尚。
総勢8人。
それぞれが存在感を示している。

実質的な怪談噺にも入っている(歌丸のときは初回は怪談に入らなかった)。
伴蔵が覗き見した幽霊は、「骨と皮ばかりのぞっとする姿」ということになっている。
ただし、新三郎が見るときれいな若い娘なのだが、幽霊だと知ると、そのきれいさゆえに余計に恐ろしい。

『牡丹燈籠』と言えば、カラン・コロンの下駄の音。
雲助は、速さ(テンポ)の変化として印象づける。
「お札はがし」のみ演じた柳家喬太郎は、音量(ボリューム)の変化としていた。
それぞれの演者の個性である。

この先どうなるかはすでに分かっているが、いまのところ善人の伴蔵がどう悪人になるか。
この辺が見もの。

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